panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

合間の休日


  秋である。今週も今日くらいしか完全な休日はないが、校正でヒーコラヒーコラバヒンバヒン。とはいえ、録っておいた映画やアジアもの旅行記などの整理を行う。ブルーレイディスクの保存量は著しく低い。放っておくとすぐ満杯になる。
  牧歌的なピグミーの写真。ウィキより。彼らの森の音楽は限りなく構造的・和声的で、ウェーバーからはじまる多声化としての近代音楽という歴史概念をひっくり返す。結局、政治権力の一元化にあわせて、ヨーロッパの場合だと絶対主義国家の成立によってむしろ音楽は一元化(モノフォニー)となっていき、そこから別の意味の多元化がはじまる。つまりいったん原初の音楽は消え、新たな和声音楽が生まれる。だから中世ヨーロッパ音楽は事実、大変多元的にできあがっている。近代になって一極化するといってもいいのである。
  ということを人類学の本で学ぶ。ムブティ(ピグミーのこと)の人々はこうみえて、ものすごく文化的な存在なのである。