panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

三浦洸一の落葉時雨の時代をなつかしくおもいだす


  去年MDに録った、毎日2時からのFMの番組での昔の歌を聴きながら、ウェーバーの本を読んでいると、久しぶりに「落葉時雨-三浦洸一」に遭遇した。
  なぜか我輩の父(ただし実父。養父はいない)が夜よく歌っていたか、その世代の連中が暗い世の中(つまりいまほどネオンも電灯もなかった時代ということ)でうら寂しくうなっていたという印象がある。
  「望みも夢もはかなく消えて、唄も涙の渡り鳥♪」って、やっぱり日本語は興味深い。あとになると「あの日もきみも♪」と韻を踏むところ?が、当時小学生であっても好きだった。そもそも始まりの、「旅の落葉がしぐれにぬれて、流れ果てないギター弾き♪」っていう歌詞も一文をなしていないにもかかわらず、大変な情景描写と心象叙述ではなかろうか。
  結局、ジ・アルフィだのAKB9856だのに酔いしれている各世代の連中(この二つだと30年以上の差があるかもしれないが)を冷やかにみている我輩自身が、時代の、しかも一世代前の歌謡曲に深くそして不覚にも心を許しているわけである。・・・いずこも同じということか。
  待ち人来らず。おいおい。