panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

気づくと夕暮れが、、、


  誰もいない自宅でカーテンを閉め切って(とはいえ少し陽がさすのだが)、梅棹忠夫を読む。写真はそれではない。著作集の第5巻を読んでいる。これには公刊されなかった比較宗教文明論がのっていて、それが東西の文明を宗教という観点から遠望しているのである。
  驚いた。最近の我輩のやっていることはこの何十年も前の未公刊の論文にうまく表現されている。インド中国が東の文明、ヨーロッパ・ペルシャまでが西の文明で、それがよく似た経緯で並行的に発展するさまを対照させながら描いている。
  うーん。知らぬこととはいいながら、偉大なる先達が自分の領分をこえたところにいて、そのために発見が遅れる。遅れに遅れて、餓死寸前という頃合いであったかもしれないが、助かったことは助かったという感じ。梅棹、おそるべし。
  それにしても、カーテンをあけると、暑いには暑いが、晩夏という印象である。北海道行って帰ってくればもう秋になってるということは、ま、ないな。9月の暑さはまた別物だから。