panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

アントニオ・カルダーラ賛


  朝6時、NHK・FMを聴くと、昨日も触れたカルダーラのオラトリオである。「キリストの足もとのマグダラのマリア」。指揮はルネ・ヤーコプス。この人ももともとはカウンターテナーである。我輩には歌よりも、指揮のほうがこの人の本領か発揮されていると感じる。
  天上的な音楽で官能的ともいえる。肖像は写真の通り(この曲のCDではない)。ちょっち太ッちょじゃね?親近感がわく。でこのCDを英語のサイトみたいなものでチェックしていると、じぇじぇ、このCDはもっている。覚えているから。表紙を。どこかにあるはずである。
  芸科御用達の一枚である。うーん。自分が進歩しているのか、あるいはその進歩が本来の愚かさに気づくという程度の進展を意味しているのか、わからなくなる。アホだったのだなあ。
  ともあれカルダーラの場合、FM放送は17世紀後半の音楽として位置づけている。1736年に亡くなったのだが、その点ではバッハより15年早く生まれ、15年早く亡くなった人だから完全にバロック音楽だが、音の全体の調子や協和がバッハとは違うが同時代人より高い水準に達しているように思える。・・・もっと集めないとなあ。ヤーコプスが指揮するくらいだから。

  これがさっき聴いたCDの写真。