panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

いつもの午後3時


  ほんとに重要なのは明日の仕事なので、今日はその準備をしているが、一段落ついたので、図書館に本をとりにいった。ふふふ。ラオス概説はミャンマー概説という本の関連で見つけた。中古で8500円でしかもう買えない。10年前の本。
  解放されたついでに少し読む。石井米雄が最初に書いている。タイ研究の第一人者である。もう亡くなったと思う。うーん。ラオスにも入れ込んでるなあ。
  こういう文章を読むと、俄然、東南ああアジアにもまた関心がわいてくる。つまりはブッキッシュな我輩は、ある種の文化的な手管を通してアジアに接するときにもっとも身のリアル喜びを味わうのであった。いや、実りある喜びである。でも身のリアルでもいいか。
  サンサーンスのピアノ協奏曲第5番を聴きながら。ラオス宗主国はいうまでもなくおフランスでごわす。
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  昨日の朝日新聞によると、タイはすでに労働力不足に陥っており、それを近隣諸国の不法入国者で補っているとのことである。マハチャイが例になっていたが、バンコク近郊の漁港町である。我輩もここに勇んで出かけた。市場の駅のなかを列車がすれすれに入っていくという写真で有名なところである。そこでもすでにタイ人は3万人、ミャンマー人は20万人という。学歴をつけたタイ人で漁に出る人はいなくなる。日本でもそうだ。魚をあれほど大事にするくせに、漁師を大事にする人はいない。
  ということで今日もその続きがあるようだが、ミャンマー民主化によって不法移民が本国に戻ってしまっては、経済が成り立たない。そこでタイはそうした各国の不法移民を一定の手続きで合法化することにしたようなのである。
  面白いですなあ。タイはすでに中進国なのである。その結果、日本と東南ああアジアで成立する関係が、すでにタイとその周辺国で生じているのである。でも、そうなると、タイはどうなるのか。独自の技術力はない豊かな国の将来というのは、これはこれで不安定なものなのだ。