panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

中掃除に取り組む


  先週とちがい、今日の土曜日はひとりぼっちなので、掃除を行う。晴天だしよく寝て起きたからだ。って喧伝してどうする?ま、とにかく掃除にいそしんだ。
  でも徹底する気はない。一人で勝手にやるべきところをやったにすぎない。でも気持ちがいい。目にはみえないが埃が消えるということを明らかに他の感覚器は察知しているのである。それが全体としての爽快感に結びつく。こうしてようやく冬は終ったと考える。理性という器官のレベルでは。
  明日か来週映画に行こうと思い調べるが、いま評価しているのはきちんとしたストーリー展開を過不足なく描く白黒映画なのだが、そう思うと、また例の日本で一番小さい映画館ということになるのだろうか。ほとんど自宅の視聴と変わらないのだが、でもある種の共同性と緊張感がある。映画館をでると、のんびりした下町風情で、フィルムノワールの反体制的世界とはまったく違うのだが、絶頂的場面展開ばかりで筋を覚えきれないアメリカ的映画なるものはもういいから、きちんと筋のあるものがみたい。
  でもこの上の映画はむしろ仕事にかかわるもので、こういう形で日本では共同体的なものと地方(地域)が再興していくのかという、ある種の喜びとがっくり感の相反する感情がわいてくる。農村部の美しさとオヤジ的な野暮さがどう釣り合っているのかが、実は、ポキには不思議なのである。