panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

共同体のクソ理論



  どっちがクソ理論かというと、いうまでもなく後者である。そして大塚史学こそが戦後社会科学の王道だったのである。社会党民主党民進党がかつて知識人の王道であったように。アー、長い時間、無駄なことを勉強してきたなあ。なんで西洋的なものが素敵だと思ってきたのだろう?20代で外国、つまりヨーロッパ行くために大学院行くしか思いつかなかった田舎者の悲劇を感じる。ポキのことだが。やはり田舎者ではダメだなあ。
  内山節はカリスマ的な農主義者である(これはいまとなっては、一面的な理解だったことを後悔しなければならない)。敬して遠ざけてきたが、この作品には敬服した。そしてますますかつての王道がはやく没落すればいいと思うが、希望の党まで安保法制反対、憲法改正反対じゃ、もうしばらく没落はない。これは絶望的な状況ではないか。
  農文協に岩波が負けたというのが、ロシア革命一世紀後の日本の現状なのに。