panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

衝撃の書


  やはり少し胃に血がいって、眠ってしまたあるよ。老人っていやあねえ。
  引き続き、この本を読む。在野の評論家関 曠野(ひろの)氏の語り下ろし編集本。正直いって、最初にウォーラーステイン世界システム論を読んだとき以来の衝撃かもしれない。あるいはそういうタイプの衝撃の何度目かのものかもしれない。
  圧倒的な世界史解釈である。「模倣(ミメーシス)による伝播」論なのだが(詳細は書かない)、これほど一貫して世界史を解釈したものはないのではないか。世界システム論は主に世界の地理的横軸の解釈枠組みとして衝撃だったが、関氏のは縦軸の解釈枠組みとしては近代史を対象とした世界システム論より、もっと深いし大きい。
  でもこんなに衝撃なのに、眠くて読みながら寝ちゃうというのはいかがなものか。おいおい。
  届いたヴィヴァ君のOrlando finto pazzoを聴きながら。ようやく届いた。プリーナが主役なのがうれしい。