panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

横綱佐田の山、79歳、逝去


  夜、世界の果てまでいってQの二時間特集を一人で居間でみてから(一人で突発的に笑うというのは、はっきりいって、すぐそのことに気づいて悲しくなるのだが)、部屋に戻り、明日からもう土日の休みしかない死のロードがつづくかと思って、暗然たる気持ちになってパソコンをみると、佐田の山が亡くなっていたことを知った。
  よくまとめたレポートというか追悼文があって、それを読むと、大鵬柏戸横綱になったのは61年、佐田の山は65年だった。64年が東京オリンピック柏戸佐田の山は同い年。大鵬は2年遅い生まれ。さすがに61年にはテレビがなかった。うちには。かくしてテレビをみて横綱になった最初の人物が佐田の山だったということになるのだろうか。
  ファンは結構いたかもしれないが、燻銀のような、華のない感じの人だった。たんなるデブが横綱になるような時代ではなく、筋肉質の、戦前的な日本人だった。つまりポキはファンだったのである。007の映画にも出てくるはず。二度死ぬ、で。