panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

2300円


  月曜日である。夜6時の会議に出るために来た。要請であって義務ではないが、そうなるとこぞって出てくるこの脳内集団主義が日本人の強みである。そういう集団主義はポキには少し無縁だし不愉快なのだが、「圧」を感じて、昼前に家を出た。
  くるときにはヴィヴァ君を聴く。ヘンデルはもう一人の当時のオペラの雄だが、何といっても暗い。解放感がない。品格を感じさせたろうが、だからヴィヴァ君より上にみられたかもしれないが、当時は当時。いま聴くと、ヘンデルの暗さが嫌だ。
  でもこのヤーコプス指揮のリナルドは、ヘンデルがはじめてロンドンで書いたオペラで、イタリアの当時流行の他の作曲家の旋律を韓国脱退、いや換骨奪胎し、ツマリこれをパスティチョというのだが、そうやってつくったものだから、きっといい曲にあふれているはずだ。買うかどうかを、まさにこの演奏のリナルドを買うかを決めるため、午後中、これを聴くことにする。値段は割引で2300円。高くはないが、ほしいものはもっとあるもんで−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  3時間13分の全曲中、38分まで聴いた段階で、購入リストから除外した。これですっきりした。しばらくはヘンデルはいらない。もう結構もっているし、代表的なアリアを集めた歌手のCDで満足することにする。