panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

見過ごしていたミスがあるです


  函館は大雪である。テレビでみると酸ヶ湯温泉(青森)は例によって大大雪である。それにくらべると程度は低かろうが、足のもつれた通称百合子暮らしの母(ただし実母。養母はいない)は一時間も雪かきをしており、電話するポキは心配するという例の構図である。敷地はそうは広くないのだが、道路に面して横に長いので雪かきに時間がかかるのである。雪かきだけでなく、ほうきで掃くのすら難儀だ。ともあれ雪のなかをペンギンが雪かきしてもらう図を想像していただければよい。
  さて昼前までに絶対来る必要があったが、途中銀行で少し長い予定があって、あせって自宅に財布を忘れてきた。しかもみずほ銀行の駐車場に入れて、ちょっとしてから気づいて戻り、駐車バーがあがる前に出たので難をのがれたが、あがっていれば財布はないのだから御用の可能性もあった。御用御用。待て。逃げる帰化?いや逃げる気か。となっていただろう。行くのは浜銀のほうだ。くわばらくわばらおはら。
  昼になって仕事の予定(校正の提出)は終わったので、しかも昼飯にはありつけないので、しばらくしたら帰ってまた廊下の本棚の今度は本の処理に進もう。大江健三郎は捨てることにし、女流高橋某の単行本もすてよう。でもはて、残ったものをどこに収納すればいいのか。居間はもう難民キャンプに近いのだがなあ。
  しかしポキはころんでもただでは起きない。北海道の一軒家の寒さを経験した以上、この狭さは救いだ。トイレも廊下をちょっといけばいいだけで、近い。北国で全館暖房をしていない夜のトイレは、死に物狂いである。甘いものを食べて血糖値があがるとか東京でいっているような状況ではない。トイレに行くかと思うだけで、急激に血糖値は上昇する。いまもそうだ。そう書いただけで少しあがったと思う。
  部屋を出て階段をさがり、仏間の前の廊下を歩いてドアをあけ、そしてようやくトイレの前にたつ。うーん。この間、10分もかかる。ってことはない。10分かかったら確実に死んでいるだろう。
  暖気の職場の自室にて。ぬくぬく。いってみればこのぬくぬくは、次のような感じだ。