panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

あきれるほかない

(またの掲載。ジャワ島の楽園)
  秋になったようだが、こんなものだったのだろうか。わびしい。ひもじくはないが、哀愁一杯ではないか。これでは秋っていい季節だったんだろうか。
  それにしても慌ただしく季節が行き過ぎるので、これに対応することを考えて自己形成してきた日本人がやはり変幻自在な存在になっているのは、不思議ではない。固いないし硬い自己というものを主張するヨーロッパ的な人間とは違う存在であるのは、風土の必然だという素朴な感じもする。
  しかし日本人の人間的崩壊は慌ただしく進行している。それが発するのは教育機関であり、最後の仕上げが大学なんだなあと昨日はますます思うのであった。仕事日だからね。火曜日。それ以外は秋の我輩には義務的な仕事はない。勿論、空気支配の会議は結構あり、今日も4時からだから午後から出ていくことになる。雨になっても電車にしようかなと思う。歩かないと体重が怪獣化するもんで。
  ともあれ、モラトリアムの4年間をアルバイトとシュウカツですごす三代目。と字余りの俳句を一句ひねって、我輩は観念の世界ではジャワ島に避難するしかない。そういえば、東南アジアの諸港市国家について昨日は勉強した。少人数で。マラッカがやはりその中心だが、アチェパレンバン、リアウ、ジョホールバタビアなどなんとなく日本の「南洋」時代を忍ばせる名前がならぶ。
  このうちリアウは知らないだろうけど、シンガポール近郊のビンタン島の港市で、ここがかなり大きな基幹的な港市だったことを知った。ビンタン島は昔、マリンスポーツを少しやった思い出深い場所なのである。だもんで、何となく、少し、うれしかった。