panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

濃尾平野の忠誠心


  朝早くでてきたが、研究所は閉まっている。10時になったのだがなあ。企業的競争社会外では東南アジア時間がいぜん支配的なのである。
  紀勢地方は濃尾平野とはちがうが、最後はレンタカーを降りて名古屋から帰って来たわけで濃尾平野にも足を触れたことになる。近世武士の故郷、江戸時代的主従制の生れた場所である。中世的封建軍団を脱却して、我々が知っている主君のためには命を投げ出す武士はここで生れた。それゆえに三好三人衆のような都に近い経済的にも優勢な近畿勢ではなく、また強力な軍団をもっていたが都からは遠く経済的にも遅れた東北勢ではなく、織田豊臣徳川の三代の天下人は濃尾平野で誕生した。集権的で忠誠心の強い武士らしい近世武士がここで生れ、あの伊勢うどんや味噌おでんや味噌カツの原型となるクドイ味噌醤油を生んだのかと思うと、なんとか伊勢うどんを愛好したいとも考えるのだが、アマゾンで伊勢うどんが買えると家人1が嬉々として云うのをみると、ますます伊勢うどんの世界から遠ざかりたいと思うのであった。
  さて今日は研修のための準備会議である。4時から。その後はダイエットのため草食しようと思う。夜の会合は中止だ。キャベツをたべトマトを愛好することにする。何だか体がオカリナ、ゆいぴー状態と化しているので。ネオ・ウルフといってもいいが、知らないでしょ?この探偵。
  志摩=島の最終日は昼を賢島の風情のある屋台に毛の生えたところでの貝三点盛りで理由もなく盛り上がり、つづいて写真のサミット会場のホテルに行ってケーキセットを食べた。だから伊勢うどん以外はどれも我輩としては満足の食なのだった。やはり大ハマグリを食べない伊勢志摩観光はどうかと思う。勝手ながら。二店の落差の大きさにいま気づく。


  次の写真はホテルから横山展望台方面、志摩観光ホテル方面を眺めている図。横山展望台よりこっちが近いし、見事ではないか。

  かくして名古屋から新幹線で帰る訳だが、駅前(名駅前とあっちでは呼んでいるのだが、違和感がぬぐえない)でまた、今度は山本屋うどんを食べて帰りたいという家人1を制して、台湾しょうろんぽうの有名店(ティン何とか)に行くことに成功し帰宅した。危機一髪だった。ということで名駅あたりの摩天楼。