panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

快適な朝


  6時過ぎに目覚め、またメコン支流を船でむかう下川先生のラオス紀行をうつらうつら読んで起きると8時半をすぎていた。うーん。これがベストの目覚めだ。体が快調というか脳がよく休んだとはっきりささやくのが聞こえるようだ。幻聴ではない。ただの修辞である。
  昨日は恐雨のため外出をやめ、アフリカ料理にありつく機会を逃したが、横浜はとてつもない強風雨だった。これでは車でしか出ることができないが、車が立ち往生するような報道を夜みた。ダムに雨がたまってくれればうれしいが。
  さてようやく函館で買ってきた美鈴のコーヒーの封を切った。よくみるとハラールとあって、イスラム教徒用にも可なんである。なんという辺境の試みであろうか。この民度の高さが今後の日本の生きる方向を示しているのだろうか。前にもいったように、もう地方は中核都市への集積以外は放置するしかないという国家戦略を提唱しているのだが。ふふふ。すまんこって、函館の女(ひと)。
  それにしても来週金曜日は西荻の本屋のまどで下川裕治先生講演である。夜7時半。検索すればすぐわかるが、誰か行きませんかね。いまのところ他に二人は行くことになっている。下川先生のこのラオス紀行をよむと(『裏国境突破・東南アジア一周大作戦』)、ほんとに老体に鞭打つとはこのことだと思う。
  同じ大学なら同級生になるはずの下川先生はいつも年齢のことを気にしているところが若干エリートの残り香を感じさせるが(この年になってこんなことをしているのかという)、それもまた一つのスパイスである。
  ということで来週の3つの仕事のうち二つは完全に近い形で終えることができた。雨に閉ざされたなかで、トイレでは西脇順三郎を読んでいると、山荘に閉じこもった感じがする。台風的雨もいいものなのだ。室内にいるぶんには。