panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

キリングフィールドの記者亡くなる

http://lung-ta.org/51505184-2/
  カンボジアの殺人平原?という映画の主人公となったアメリカの記者シドニー・シャンバーグが亡くなった。
  元高校の収容所は住宅地のなかにあって(高校だから当然だが)、いま行っても不気味である。クメール人の執念深さを知るが(東南アジア人はおそらく幼児のしつけからいって執念深いし、激情的にちがいないというのが我輩の見解)、その背後には毛沢東主義者の原始共産制的理想があって、執念が理念で糊塗(こと)されていたというか、強化されていたのである。
  人口の少なくとも5分の1は亡くなったわけで、当然我輩が当時のカンポジア人なら、知識人第8467号くらいとなって、あの収容所でおぞましい拷問のすえ亡くなっていたろう。拷問は死ぬほど痛いようにみえるが(収容所のパネルをみると)、簡単には死なないところがミソなのだった。あー、考えたくないが、毎年、拷問のさらなる可能性をいつも若人にレポートさせてしまうのはどうして?
  我輩は二度ともキリングフィールドへ行くのはよした。