panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

職場にて、密林にて


  朝といっても昼近く、ショルティフィガロを聴いてやってくる。序曲からして筋肉質でてきぱきとしていて、聴ける。第1幕だけ聴いて、もう一度序曲に戻るともう職場だ。水曜日は道路はすいている。ショルテイで聴くモツ君はなんというか、いい旋律というよりも、ある種の生き生きしたリズムが際立っており(旋律だけならヘンリー・マンシーニら映画音楽家のほうがいいだろう)、やはりクラシックは叙情的ないし感傷的な旋律になってはいけないという見本だと思う。
  ということでかなり気分は高揚したので、地下2階から学生向きのスチールの本棚(廃棄の印あり)をもってきて、汗だくで、いま一覧すべき本をならべる。狭い職場では本が分散されて、視覚的に全体を見通せないのである。結局、写真のように、机にたいして右に新しく置かれた茶の本棚の左横をようやくすれ違うように出て、また右に折れて、ドアから廊下に出る。
  この狭い部屋がまさに迷路になってしまう。今日はとても暑いので、ま、密林といってよい。人生はジャングル、家庭は砂漠という毎日なのである。でもアラビアのロレンスの云ったように、砂漠は清潔だ。