panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

クラウディオ・アラウの緩徐楽章


  夜。11時になった。アラウを聴きながら。モツ君ピアノソナタ9番。第二楽章の演奏は傑作以外のなにものでもない。メジューエワ先生のモツ君(CD『モーツァルト・リサイタル』)がたまらないので(彼女のは傑作以外のなにものでもある)、廊下の本棚のどこかにあるアラウのを探しにいったのである。ケッヘル311。どれでもよかったのだが、9番はピアコンでも傑作だ。
  本人はモツ君を弾いたときには80代になっていた。ゆっくりした演奏なのに、退屈さの微塵(みじん)もない。みじん切りではやはり微塵は変換されない。さすが日本のワープロ。ということはどうでもいい。枝葉末節に走らないように。しょうがないか。
  疲労の法則についてだが、まず朝早く起きてしまい、寝れない。起きる。頭の後へんが何か不満を感じる。そのまま何をやるにしても不十分な感じになる。そして午後になって寝てしまう。----以上、もっと法則は細部があったのだが、忘れてしまった。でも大体こんなふうになっている。疲労の法則はとくにお年寄りにあてはまるが、鬱体質な方もこんなではないか。ま、そういうことでよく眠ることが必要である。寝るためにはよい推理・サスペンス・空想小説が必要である。睡眠薬。ということでまた第二楽章だけ聴くことにしよう。
   グルダはこう弾く。どちらも捨てがたい。