panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

午後3時疲弊する


  今月末の論文を仕方なく推敲するが、新しい本がどんどん出ていることに嫌でも気づき、おいおいとか思う。また大臣辞任かと云われるいま現在の日本の政治をみていると、専門的に書かれたものとのあまりのギャップに笑い声さえ起きない。思想のレベルでどんどん哲学的に追求しても、結局、現実の政治で問題になるのはごくごく単純なことか(秘書のやることを代議士が制御できない。秘書のレベルが低い。親代々の側近を切ることができない等々)、難しすぎてどの議論も確かだと主張できないこと(デフレ脱却に財政・金融政策は有効か。どうすればアベノミクスは成功するのか等々)でしかない。思想のレベルで深く深くやっていけばいくほど、それが何ら学問的有効性をもたなくなるという逆説があるかのようである。
  というわけで非常にもうこの時間で疲れる。また孤独な向かい側の人物が我輩をみつけてしゃべりに来たりするのでますます疲労する。我輩には社会性はない。が、しかし、そこはそれ、経済的にはまったく遅れをとるが階層的にはアッパーミドルなもんで、極力社交的に振る舞うという階級的課題を一種のダンディズムとして実践しているわけで。うーん、非常に、やめよかな。疲れるもんで。
  リサ・バティアシュヴィリは30台半ば。美音のなかの美音バイオリニストである。最近人気だ。バッハを先日聴いて、驚くほどだった。はやく過去の巨人の廉価版全集に結局は大金を投じる必要もなくなればいい。というような愛好するバイオリニストが見つかればいいのだが。・・・というわけでまだこれというバイオリニストは我輩にはいないのであるわけであるあるあるよ。
  ホームページでバッハ小曲聴けるあるよ。http://www.lisabatiashvili.com/home.html