panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

大人用おむつ着用しないと働けない…、待遇改善求めるタイのバス車掌ら


AFP=時事 6月8日(日)17時22分配信(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140608-00000026-jij_afp-int)  
  タイのクーデターの関係でみていたら出てきた。うーん。バンコクのバスは外国人には麗しいノスタルジーだが、働く労働者には過酷である。くくくくくく、苦しかろう。トイレはベルサイユ宮殿並に東南アジアのネックだ。
  しかし人口1200万人と出ているが、まさかなあ。東京と同じ?600万ではないのか。近郊を入れて。タイの人口は6000万である。5人に1人がバンコク周辺なのか。韓国とソウル並ではないのか。このアジア的アンバランスにむけて、しかし、日本の地方の痴呆化というか過疎化も進行していくのか。
  以下記事の引用。
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大人用おむつ着用しないと働けない…、待遇改善求めるタイのバス車掌ら


タイ・バンコクのバス車内で運賃を徴収する車掌のワッチャリ・ビリヤさん(2014年4月28日撮影)。

【AFP=時事】タイ首都の交通渋滞に毎日つかまるバスの車掌たちは、トイレ休憩をとれないことの対策として過激な解決方法を見いだした──大人用のおむつだ。

【写真】バンコクのバスで運賃を徴収する車掌

 何年にもわたる底堅い経済成長を続けているタイだが、バンコクBangkok)の肉体労働者たちは、容赦のない都市化と変わらぬ経済格差の最前線に置かれている。ごみ収集から工場労働、タクシー運転手まで、無秩序に広がった人口1200万人の大都市の機能を維持する職業に就いている人々の多くにとって、賃金上昇は必ずしも生活の向上に結び付かないのだ。

■長時間のおむつ着用で疾患に

 交通渋滞がますます悪化する中、車掌たちは老朽化したバスに乗り、熱帯の暑さの中、大気汚染のひどい路上で長時間を過ごしている──トイレ休憩さえとれないことが多い。

 尿路感染症になった時、ワッチャリ・ビリヤさんは長時間トイレに行けない対策として大人用おむつを履く以外に選択肢がなかった。

「体を動かした時に不快だった。特に中に尿をしている時に」と、ワッチャリさんは振り返る。

「バスターミナルに到着したらおむつ交換のために走らなければならなかった。1日に最低2枚は使っていた」

 ワッチャリさんはその後子宮がんと診断され、手術を受けた。

「医師には、清潔でないおむつを着用していたせいだと言われた」

 バンコクには地下鉄や高架鉄道が少なく、多くの市民が移動手段としてバスや車、三輪自動車トゥクトゥク、オートバイに依存しており、中でも自動車を購入する人が税制優遇措置により増えている。


バンコクの女性車掌の28%が「おむつ」

 トイレ休憩の不足に対しておむつ着用という過激な解決方法を選ばざるを得なかったのはワッチャリさんだけではない。最近の調査によればバンコク市内の女性車掌の28%が最大16時間のシフトの間におむつを履いていることが分かった。

 調査を行った「女性と男性の進歩的運動基金(Women and Men Progressive Movement Foundation)」のディレクター、ジャディド・チョーウィライ(Jaded Chouwilai)氏は「衝撃を受けた」と語る。

「また女性の多くが尿路感染症や膀胱結石を患っていることも分かった。子宮がんになった女性車掌も多い」

 タイの労働者階級と裕福なエリート層との格差問題は、タイの政治危機の要因の一つだ。タイでは反政権デモが数か月間続き、5月22日に軍事クーデターが起きている。

■労働条件の改善を

 欧州の労働者と異なり、アジアの労働者はストライキをめったに行わない。またタイでは、国営企業の従業員がストライキを行うことが非合法化されている。

 だがバンコクのバス車掌と労働組合は労働条件の改善を求める声を上げ始めている。

「(バス車掌の)労働条件は良くない」と、バンコクのBMTA労組のチュティマ・ブーンジャイ(Chutima Boonjai)氏は語る。BMTA労組はバスの路線沿いやターミナルへのトイレの増設を要求している。

「(バス車掌は)暑い中で長時間勤務しなければならず、空腹でも食べることができず、トイレに行きたくても行けない」

 またバスの運転手は、腰痛や痔などの問題も抱えている。「最悪の事例は疲労と暑さによる高血圧やがん、脳卒中だ」と、ブーンジャイ氏は語った。【翻訳編集】 AFPBB