panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

一心不乱共同体的!


  今日の正午提出のある評価をようやく送信。ただいま9時半。3度か4度か見直し、何度も高く評価をしようとしたが、何事にも限界はある。オリンピックどころではない。
  大雪の翌日、つまり昨日は完全に晴れ、マンションから総動員がかかって、何年かぶりの雪かきをした。一時間以上、やったのではないか。雑草をピンセットで抜くがごとき、丁寧さで敢行された雪かきは老いも若きも参加して、汗びっしょり。
  北島三郎と同郷、千代の富士とも同郷の我輩。北島三郎の同級生が小学校の担任であり、千代の富士の中学時代の同級生は高校の同級生。そんな華々しい?経歴をもつ我輩、故郷を後にして雪かきをこれほど真剣にしたのは何十年ぶりだろう。腱鞘炎という華麗にして繊細、微妙にして小病をかかえる右手に思わず力が入るのであった。
  しかし、、、。その雪かきの実態はといえば、どうせ昨日は10度に気温はあがるということではなかったか。適当でいいのではないのか、どうせ消えてしまう雪なんだし。・・・ところが、人は山のように雪に群がり(村がり、ではない)、もう非効率きわまりない。
  推定80歳、身長140センチくらいのおばあさんも猛烈に参加してきて、腱鞘炎の腕から繰り出される我輩のスコップ−−−−雪用じゃない、普通の金属製の−−−−が思わず首を刎(は)ねそうになる。おっと。横浜雪かき惨殺事件が生じるところだった。それが何度もある。
  たしかにそうしたお年寄りまで一心不乱に雪をどけようとするその姿は見事である。でもなにせ200世帯以上のマンション、もう人人人の群れなのである。もう、人かき?が必要なくらいなのだ。そこにかがんだおばあさんである。あれで首を上げていれば、ほんとうに危なかった。おばあさんはかがんで雪をよそっていたので、助かったといえよう。おばあさんの手には、チリトリが握られていた。チリトリ、、、。欲しがりません、勝つまでは。贅沢は敵。鬼畜米英。安保反対、給料あげろ。
  かくしてさすがに鈍い我輩も気づいたのである。これは、落日を迎えつつある、サービス残業的日本的サラリーマンの原理と同じことだと。みんな群がる(村がるではない)から、一人ごとのスコップの雪の量は減るのに、分業してやるということがない。ずっと一途に仕事をする。だから結局、30分で終わるところを一時間かかる。
  しかも誰もさぼらない。もう見事に熱心である。少しくらい中国人しても?いいのではないか。誰かがみていると思い込んでいるのか。なぜこれほど熱く、その日のうちに融けてなくなる雪をかくのか。♪♪思い込んだら命懸け♭♭♭
  すべてこれ、日本共同体のなせる技なのであるね。そのまま昭和30年代の東宝サラリーマン映画にでもなるような悲喜劇を経験して、我輩は思う。もっと中国人になろう!日本人、、、と。