panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

鳳蘭の焼きそば(2)


(母のつくる花畑。夏は白と青の桔梗、そして母の名前になっている百合がアクセントだ)
  というわけで、鳳蘭には12日に行ったようだ。新聞の日付が13日だから。でその新聞によると、スープ焼きそば(一口にいえば)がうまいという指摘であった。
  我輩も実は考えたのである。でも久しぶりだし、ラーメンにした。ところが、ほんとのことをいえば、しばらくその辺をぶらついてもう一度行って今度は焼きそばを食べようとも思ったのである。・・・でも母の待つ夕食が怖いので、躊躇したわけである(昔行って気に入った喫茶店がもうなくなっていたことも大きい)。
  かつてはそうしたこともあった。ラーメンを食べついでに焼きそばも。でもそのときは複数で行っていて、焼きそばも共有することができた。あー、夕食がなく、一人の旅人ならラーメンと焼きそばを一緒に食べたい。、、、親孝行、したくないとき焼きそばあり。
  という話なのだが、ちょっと教育上よくなかったかもしれない。あるいは、人格の評価が落ちたかもしれない。ふふふ、でもそれほどうまいのだよ。こういう焼きそばは東京にはない。つゆだくなのだが、吉野屋ではない。実に奥行きが深く、しかも化学調味料に慣れた人間をも満足させる。あー、次回はこれだ、やっぱり。・・・即断即決の愚をさとる日々である。しかしその後鳳蘭には行かなかった。親ととる夕食は義務である。・・・4時半に食うというのが、何といっても、苦しいのであったが。・・・60歳すぎても自分の名前をペンネームで覚えていた母とのうるわしい夕刻である。我輩の人格はこうして作られたわけだし、、、。