panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ヴィエンチャンには何があるのか


  うーーーん。5時間近く歩き帰った。太陽の照射が強く、頭が灼熱である。しかし日差しの感じは秋なので、濃くないサンブラスで視界不良となり、よく見えない。この調子だと、雨期の暑い時期に来たら間違いなく、死ぬだろう。一人や二人。一回や二回。乾期でよかった。あんど、2強。
  縮尺がやはりここでも違う。アンコ−ルワットは縮尺をはみ出した。ヴィエンチャンは縮尺以下である。ほぼ大きなもの2,3を残し、見てしまった。残るは国立博物館と街のシンボル、タート・ルアン寺院、そしてタラート・サオ(市場)だけ。誰もいないメコン川すら行った。河川工事中で、屋台街、と歩き方にある文字が死文化している。そこにはダンプとショベルカーと砂ぼこりしかない。何もないのである。来た、見た、そして負けた。夕方夕日を見る気力は今日はもうない。ビアラーオ(ラオスビール。エビスビールでは断じてない)もカフェでトライしてみた。感想がわかない。旨いのか。付け合わせはスパゲティ・ボロネーズ。生誕200年だからといってポロネーズでは断じてない。どうやってポロネーズで腹が満たされるのか。かんど、0。でも仏領インドシナ、カフェ文化は定着している。が、数が少ないか。どうか。乾燥した空気に乗って枯葉が吹き回るので、千葉の臨界地域の港湾施設のような寂寞感が街にある。せっかくのカフェの机が土ぼこりですぐると思うのは気のせいか。
  ブッダーパークという、寺院だが奇妙奇天烈奇想天外なるテーマパークのようなところが郊外にある。一部には有名だ。そのツアーも2社、聞いて回った。た、高い。英語ガイドで85ドル、日本語ガイドで100ドル。片道、バスで5000キープ、せいぜい多く見積もって60円くらいなんだが。だから行き帰り120円。どうしたもんか。さらに、おしゃれ雑貨もガイドブックにある主要なところは歩いた。インドシナは品物が類似している。そして安くはないように思う。こうやってみると、行った順に値段が高くなるかもしれない。ホーチミンハノイプノンペンシェムリアップヴィエンチャン。少なくとも云えるのは、青い鳥は最初のホーチミンだったのである。安くい上にセンスも良かった。そのことを知ってしまったので、購買意欲がいまやわかない。ホーチミンに出るかな、二度目のラオス行きは。
  バンコクの問題は急激かつ過度の資本主義化であると云った。ならそうでないヴィエンチャンは対極なはず。でもそうなのか。何かが違う。いま論じているのはラオスでなく、ヴィエンチャンに限定だが、我輩にはヴィエンチャンの方が廃墟化したプノンペンに見えるのだが。・・・我輩のブログはそのときそのときの印象をそのまま書いているにすぎないから、また、瞬く間に印象は変わるの。今のところは、ヴィエンチャンのよさが今一つ見えないという状況である。あー、疲れた。休みたい。夜にどうなるかだなあ。やっぱ中華を優先する。申し訳ない。