panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

小休止


  キングスマン・ゴールデンサークルのほうがいいかと思いつつも、オリエント急行殺人事件を見に行って、前半寝てて、複雑な人間関係がよく理解できないまま、大感動的なラストにいたって、思わず火曜サスペンス劇場なんかを思い出して帰って来た。
  ここから得られる教訓は2つ。1つは、朝早いと一日中うつらうつらしてしまうということ。これは母(ただし実母。実母以外の誰あろう)が朝6時に起きてうつらうつらしている主な理由ではないか。190近い年寄りが朝6時に起きて仏事を行えばそうなるだろう。しかし母はいやそうではない。もう死期が近いせいだというのだが、単純にただすぎたる早起きのせいだと思う。
  その2は、夜になると、心細くなる。そんなに人は外出していないし、そのまばらな群衆をみていると、昔のように夜になって生き生きすることはなくなった。逆に、寂しいなあと思う。家でテレビでも見てるほうが充実する、という後退的生活が好ましくなってきた。
  なんか悲しい、侘しい、寂しいという日本的な寂寞感が最近はポキの一部になって、とうとうポキも日本文化の一翼をになうようになった、のか。「咳(せき)をしてもひとり」といった風情。もうみることのない山がさっていく、みたいな句もあったが。
  聞く話の多くが悲話的色彩をもつ、102歳ポキ。