panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

もう日が暮れた


  今日は朝からつめて議論を行う日であった。その間、別の作業もし、最後に業者と会って、気づくともう5時半。普通の人は仕事をおえて、家への帰路にある時刻ではないか。うーん。むなしいかもしれない。
  食べることも飲むことも、そしてしゃべることも、最近は、とくに関心を引かなくなった。むしろ一人でする発見もどきがやっぱり楽しい。でもこれって学生時代からの、云ってみれば変化のない、要は発展性のない愉しみであったわけで、ここから成長しなかったことを意外に思う。
  ともあれ昨日はシプリアン・カツァリスが意外にいいということを発見した。どうも苦手なピアニストだったのだが、1984年の有名なショパンのアルバムを聴いて、評価が変った。バラードとスケルツォはどれも4曲からなるが、それを一枚に収めたアルバムは見事の一言だった。こんなにいいピアニストだったかなあ。そういえば、彼でショパンを聴いてこなかったかもしれない。
  非常なヴィルトオーソであることはその通りであるが、ベト君の交響曲をピアノ編曲で弾く人でもあった。何か軽んじていたわけね。でもこのショパンは軽やかでありつつ、テクニックも華麗で、美音である。一度聴かれたい。
  映画Elleからもう一枚。そしてヴェラチーニのヴァイオリンソナタ7−9番、12番を聴きながら。これまたやはり世評通りと見直しているファビオ・ビオンディのバイオリンで。これは名演である。