panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

フィリピンの大統領は面白い


  前の大統領アキノは、南沙諸島にせめてくる中国はまるでナチスだと日本で語った。現大統領ドゥテルテは、アメリカに犬のように扱われたと安倍先生に語ったようである。
  どうだ、なぜ云えない、日本のエリートは。中国にもアメリカにも。それに比べれば、率直というより事実なんだからそのままきちんとリアリストであるフィリピンエリートはご立派なのではないか。「粗にして野だが卑ではない」?。前大統領は有数の大財閥だし現大統領もあれでエリート階級の出身のはずである。
  鹿児島の田舎から出てきたような粗野な人物にみえるとしたら、フィリピンを知らない。いやになるような階級社会なのである。

  夜、やることはあるのだが、クルレンティスのフィガロを車中で聴き続けてきたのがなかなか抜けない。クレメスで我輩は聴いているのだが、シュワルツコップも歌っている。ここからさらに3曲目がスザンナと伯爵夫人(コンテッサ)のデュエットで、この4曲は第3幕の白眉である。
  次がその第4曲目。グンドラ・ヤノヴィッツが伯爵夫人。昔はこんなに綺麗だったのか。マーラー亡き子をしのぶ歌のとき、つまり我輩が大学一年のときはもう近所のおばさんのようだったが。