panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

魔法の毛布


  今日もとくに書くことはない。朝早く起きたので、布団類を全部干し、しばらくして気づいたが、毛布がどこかにいってしまった。風が強いのである。同じ品の予備は大森にある。行ってとってこざるを得まい。
  それにしてもどこに飛んでいったのか。6階の角部屋から下を見下ろしてもどこにもない。うーん。魔法の毛布だったのか。毛布、故郷に戻るなのか。
  一応書くことはないが、生存情報は出しておかないと、一部関係者に心配をかけるかもしれないので書くわけだが、それだけを読む多数無関係者には申し訳ないわけで、何か書いておこう。
  ポワロのテレビ版は完結して(全作テレビ化された)、3月にも放映されていたが、最後の5話は明らかに映像美をねらった堂々たる大作である。昨夜はカーテンをみた。我輩はアガサ・クリスティが亡くなったとき、エラリー・クイーン誌の特集号を買い、彼女の全作にチェックを入れたのだが、その頃はクリスティは子供だましの小説家だと思っていた。文体も内容も関心がなかった。ただ、ほら、教養主義者なもんで。もんでもんで、、、、、。
  ともあれ、老人となったポワロというより、演じるスシェー、およびそのモナミ(お友達)の大尉(名前がなぜ出てこない?)を演じる役者が年をとっている。つまりまさに老人と化している。化粧だろうか。それにしても老人の人生というものがもつ悲哀が胸をうつ。
  昔から老人ものは好きだったのだが。ま、そんなこんなで。・・・家人たちの毛布をめぐるあざけりと高笑いが聞こえる。難聴?幻覚?戦慄?、、、風が強かったのである。我輩は強い風が一番いやなことはご承知かと思う。
  写真は15世紀に栄えたマラッカ王国の跡地をいま歩くイスラム教徒たち。老人はいない。