panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

気温33度の南国から戻る


  選んだ末、何の変哲もないその辺の写真を掲載。常時最高気温が33度のマレーシアはやはり今も真夏であった。それが常態なのであるとしたら、そして常態なわけだが、やはりその変わりばえのしない四囲の状況こそ、我々にとってのマレーシアなのであるからして。
  ということではあるが、ほんとの真夏に行くより今回は過ごしやすいと思った。冬の日本で死んでいた体が暑さをほっしているばかりでなく、湿度が低かったように思うのだが、それが理由かもしれない。とはいえ、やはりホテルを出てしばらく歩くと、もう老体に鞭(むち)が何度も振りかざされ、老体はやはり無知だったと後悔する。なぜまたマレーシアなんかに来ているのかと。うーん。「無知な老体、ムチムチ、夏用の服で鞭あびる」。一句できました。
  いくつも発見はあったが、回顧的文章には向かない感じである。いずれにしても今回はツインタワーにのぼり、のみならず高級ホテルに投宿したために常時部屋からその生態が観察された。夕方以降は白く光るツインタワー。今回はじめてこれは名物だと思った。上から震えながら眺める大都会クアラルンプールも悪くなかった。

  とにかく老体だと云っているように、もう50メートル歩くのも辛い。あと50メートル歩いていれば、クアラルンプールの原宿とか書かれている場所をもっと早く知ることもできたはずなのだが、今回はホテル・イスタナ(最後の宿泊日)の裏がその原宿にあたるところなので行ってみたら、まことに素敵なところだったので驚いた。東京にこれだけのところはないし、これだけの白人が集まるということもない。暑いなかをもっと歩くべきだった。

(この辺はビデオを回していて、写真があまりない。今回はビデオ主体の調査だった)
  でもやっぱり暑いもんでね。でもさらにしかし、帰国してから今夕、北欧スリラードラマをテレビで見ていると、ストックホルムの雪がひどくて、世界にこれだけの差があるということをもっと知りたいという気もなるのだったが。