panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

スコット・ロス、ジミー・スコット、ジェームズ・C・スコット


  ワールドカップインブラジル。朝やはり日本が初戦に負けてしまったので、いい冷や水だったと思う。その前の英対伊のスピード感とくらべると、日本人にはサッカーは向いていない。一目瞭然?。文脈は違うが、西城秀樹は30年前の当時かっこよかった日本の代表格だったが、足は短かった。足をつかうスポーツで日本が欧米やブラックアフリカにかなうわけがないのではないか。フィリピン人にすら劣るのではないか。いま日本の方が強いのは経済力のなせる技だろう。ごく常識的見解で申し訳ないが、休日には終日、膝を折って書を読むのが余暇であった民族にサッカーがにあうとは思えない。負けて、日本人にも最高度にできないことがある、と思うことの方が有益だという感じがする。
  昨日から軍歌シリーズとアメリカの戦後の歌謡曲にこっているのだが、youtubeはありがたい。掲載したのはジョー・スタッフォードとエラ・フィッツジェラルドの貴重な共演。3分半くらいからセ・マニフィークがかかる。
  それでジミー・スコットを思いだしたのは、スコット・ロススカルラッティ全集が20枚どころか34枚だったことでややうんざりしたからである。名字なのか名前なのか。と思っていたら、考えてみると、ジミーはジェームズなはずだ。とすれば、アナキスト人類政治学者のスコットと同じではないか。Cがついているところが違うが、ジミーもミドルネームはCで始まるかもしれない。
  でもスカルラッティは2枚目を終えた。ようやく。がんばってみた。2枚目はなかなかだ。それにしてもスカルラッティの音楽は慌ただしい。まるでスペインやイタリアのサッカー選手のように走り回る。・・・そういえば、スカルラッティはバッハは同じ生年のイタリア人(ナポリ人)だが、終生、スペイン宮廷で暮らした音楽家であった。
  ジミーのほうは知らない人も多いと思うが、こんな感じ。・・・でもなんで同じものがもう一度くり返されるのか。

   ジェームズ・C・スコットはゾミアを書いた政治学者。いま読んでいる、何と訳すのか、アナキズム礼賛は非常に面白い。あとから自分の考えていることがアナキズムに近いことを発見して驚いたというのはまさに我輩と同じじゃね?ちなみにまだ翻訳はない。

  こんなものも見つかる。ディーン・マーチンは去年のベトナム開高健がらみのホテルでも人気だったなあ。なつかし。

  カーペンダーズとエラの共演もあるのかああ。

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  午後11時近くになって、スコットのアナキズム本はE/M/フォースターの『民主主義のために万歳二唱』という本のパロディだということに気づいた。