panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

身分制国家について今日もファミレスで考える


  高い本なのである。どう批評されているか見たいのだが、アマゾンでは、著者であるこの人の本も訳書もすべてコメントがない。というわけで、地味な研究なのであるね。そういう地味な研究をここに記したのは、これが我輩と(ある意味で)結構関係しているからである。研究テーマがでなく。あとがきを読んで初めて気づいた。
  生涯一冊の本を定年後に書くという昔のスタイルであるね。これが関係しているわけではなく、もっと別のことだが。・・・ヨーロッパ史の研究というのは今後は人海作戦をとらない限り進まないだろう。個人的努力や天才に負う日本の研究姿勢ではいつまでたってもあちらの水準にはたどりつかない。ヨーロッパ史の研究は、ある意味まっこと不毛な領域であるなあ。・・・全体像を結ばぬ研究というのは、一見専門的でいいように見えるが、これこそ頽廃というかデカダンスではないか。全体があっての部分であるからには。そういう意味ではイタリア的人文学の伝統というのは、すぐれものである。というか、、、これがただ正しいだけだということなのだが。