panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

民衆史の色川大吉氏、老衰で亡くなる

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   少し前に報道されたが、民衆史の代表者だった色川大吉が亡くなった。96歳。若いころは飄々としていた。我輩はある意味、国家史側の人間であり民衆史には興味はないが(国家史の側であって国家の側ではない)、新旧の写真を掲げておいた。かつては陽気で社交的な学者の写真と老いてなおの写真と。こうした関心は明らかにこちらの老化のためである。

  3枚目はマージャン小説その他の色川武大(たけひろ)である。名前が似ていたため生前はよく混同されていた。賭マージャンと民衆史では天と地のようであるが。でも軽い賭マージャンやギャンブルは民衆のものか。

  武大が福島で亡くなったときは相当の年に思われたが、60歳であった。戦後の修羅場を生き抜いた、うちの母親と同い年の人間にとって歳月は厳しいものであったということか。それとも徹夜マージャンって、やっぱ体に悪いね、ということか。