panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

オリンピック、今夜終わる

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(サムソンとデリラ。我が輩愛好のヴィクター・マチュアと実はハリウッドスターながらオーストリー生まれのユダヤヘディ・ラマール)

 

  ようやく今日でオリンピックが終わる。ようやくと書いても安堵ではない。なんかやはり祭の終わりという感じを受ける。

  金メダルは27個。我輩の予想は23個で、この予想でしこたま銭をもうけた(賭博というほどではないが、日々現金をもたない我輩には貴重な収入源だった)。

  イギリスのメダル数がずっと日本より多いのが驚愕である。種目にはどうも階級差があって、中流上流のスポーツがイギリス君の強みなのではないか。階級差は、柔道などの階級別とは違う。そうではなく、まさにやる人間の社会的階級を反映したスポーツの上下関係である。ヨットとか乗馬とかフェンシングとか。こういう貴族的な背景をもつスポーツがどうもイギリス君の強みのようである。ちきしょう。

  ど根性スポーツの巣窟である日本では、したがって、イギリスの勝ったスポーツの映像は少なくともライブではほとんど流れないため、イギリスのメダル数をみて驚くことになるのである。ど根性ものでも人間の力の限界をためす式の荘厳なスポーツ、競歩とかトライアスロンとかにはイギリス君をはじめ、フランス君、オランダ君、ドイツ君などが意欲的である。おまけに、今度発見したのは、イタリア君である。イタリア君はずいぶんスポーツに力を入れているというか、強い。現に400メートルリレー男子はイタリア君の勝利だった。これはかなりイタリア君を見くびっていたので、やはり驚いた。

  いまトイレにはイタリア関係本が置いてあって、イタリア君の酷薄さというか、誰も信用しない(家族以外は)のしたたかな文化(これを非道徳的家族主義と呼ぶことは前にも書いていたろう)を学んでいたところであり、イタリア君の躍進にも興味をもった。

  とはいっても結構アフリカ系の人々がヨーロッパ各国では跋扈していた。その意味では黒人の馬力もヨーロッパの強国は借りているのである。しかし意外と白人主体に構成される陸上競技も多い。走り高跳びとか幅跳びとか、砲丸投げとか槍投げとか。この辺は東欧諸国のでっぷりしているか、とても長身かのスラブ系白人がかなり進出しているので、白人率が高くなる。また、スラブ系女性は美人の代名詞なので、新体操とかアーティスティック・スイミングとかで威力を発揮する。体操もそうだ。事実上、水泳が白人主体なのも、浮力が落ちるのか黒人?という長年の疑問を惹起させるのだが、そういうことよりも、やはりスポーツの階級制(階級差)というのがあるだろう。

  ということで、底辺スポーツの根性物語だけでない、もっと努力することで優雅さが増大するようなスポーツの振興を今後ははかっていただきたい。果たしてラクロスはオリンピック種目だったのだろうか。ゴルフすらど根性化するアジア人を押さえて、アメリカ人女性が勝ったことは、ま、残念だが、致し方ない。青木以来、日本のゴルファーは何か飯場の匂いがする。

  ということで、イギリスに勝って、大英帝国の残滓を徹底的に一掃し殲滅することを今後の目標にしていただきたい。元首相森オリンピック総統!