panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

とうとうコロナ倒産が身近にやってきた

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  いまだ一度も出勤できないまま、1月が終わろうとしているが、今日は散髪に行ってきた。これもまた、勇気ある行動のように思える。歯科医にも顔を出したいのだが、歯科医の方は勇気が出ない。つまり、勇気は、我輩において、臨機応変である。

  しかし問題はその先にある。床屋のその先にある、車検をいつも頼んでいるガソリンスタンドが取り壊されているのを発見したのである。コロナ倒産なのではないか。うーん。めっきり通行量が減っている昨今、危機だったのだなあ。気に入った青年が働いていたのだが。

  ショックの大きさを言い表す言葉もない。不立文字という言葉が浮かんでくるが、諸行無常という言葉も口をついて出そうになる。喜びも悲しみも幾年月という映画タイトルも関連して、思い出される。というかこの映画はよく思い出す。関連のいかんにかかわらず、清張の砂の器という、きわめつけの哀しみが胸を去来する。

  果てしなく続くかのごときコロナの呪い。とうとうひしひしと我が身世にふるながめせしまに、という和歌の断片も、無理なくわが記憶中枢を刺激するが、いずれにしても唯我独尊な我が身にもズドーンとやってきた倒産連鎖。悲しい限りである。