panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

とうとう11月になったのか

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  アンヌ・ケフェレック72歳。日本では隠れた人気があるというか、こちらはあまり知らなかったピアニストだが、容姿で人気なのかと思っていて、敬遠してきたが、意を決して21枚組を買ってみた。初めてウィキで確認してもみたが、おいおい誕生日が同じだったのか。

  鮮やかで野性的なピアニズムで、非常に驚いた。力強い。大変うまいのではないか。小気味よいリズム感とダイナミズムがあって、ようやく理解できた感じである。

  ついでに、もってはいるのだが、新たに50数枚の発売当時のレコードを模したのが出たので、サンソン・フランソワも買ってみた。あまり気にしていなかったシューマンの1950年代の録音、その他敗戦の年の録音などもあるが(フランス人だから勝利の年か)、決して録音の質も悪くない。高校時代に我輩が聞いていたレベルの音は確実に出ているし、そういうももっとした音が好きでもあるわけだが、こちらも、何というか、ほんとに音符のちょっとした処理が人間的な感覚に照準化されていて、実に胸に迫る。

  11月をフランスのピアニストで過ごす夕方である。でももう11月なのだなあ。リモート生活ではいつも月日の移行は軽い。