panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

青江三奈が懐かしい

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  ラジオ深夜便(NHK)の3時台はいつも歌謡曲である(と思う)。今朝は青江三奈だった。膵癌で59歳で亡くなった。

  聴いているうちに、小学校から中学の頃なのだが流行ったのは、そのころを思い出し、郷愁にひたった。還暦前に死んでしまったのか。伊勢佐木町も池袋も新宿も長崎も盛岡も、恍惚もため息も役に立たなかったのか。

  昔はまったくファンではなかったのに、深夜というか今では早朝だが、この明るさでは、一人寝床で聴いていると、歌はうまいし、歌自体が今のはやり歌とちがって、旋律をなしているし、すべてが昔のことを思い出させてくるし、悲しくもあり、かつ、胃のあたりに痛みを感じるような茫然自失感もあるし、地球の崩壊感すらある。

  それでヤマザキマリ(テルマエロマエ)に似ていることも思い出した。


青江三奈 / 「 長崎ブルース」「池袋の夜」「小樽の灯」


二人のビッグショー 青江三奈 八代亜紀 1994.3.7

  当時は好きだと公言できなかったが(中学か高校生だからなあ)、この曲が戦後歌謡曲のベストテンの一翼をなすのではないか。ヴィヴァルディの最高のアリアの完璧さを備えていると思う。平和勝次にほかにどんな曲があるかは知らないのだが。


宗右衛門町ブルース(平和勝次とダークホース)

  ただし思案橋ブルースとどっちを選ぶかという大問題は残る。思案しちゃうなあ。当時は名曲が毎月のように出てくる歌謡の黄金時代だったのである。


「思案橋ブルース」中井昭・高橋勝 とコロラティーノ

  ところでベッツィアンドクリスの「白い色は恋人の色」は文句なくベストテンだが、次のような名曲があるのも忘れられているのだろうか。


花のように / ベッツィ&クリス