panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

帰省し帰京する

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  一週間という短期ではあったが函館に帰って必要なことをしてきた。不急ですらない。なにしろ生協に頼んだらティシューがないという切実な願いがあったのである。母から(ただし実母。聖母ではない。そして継母はいない)。しかし山のように各種スーパーにティシューはあった。足が悪くなって出歩けない母だけがティシュー不在地獄に陥っていたのである。それにしても一週間ごとにくるサッポロコーポもカンパルように。

 途中雪が降ったりしても、北の大地は冬から脱しているので、ほとんど寒く感じることもない。ただ、北海道で最初にコロナ死者が出た渡島地方(つまり道南)ではあり、マスクや手袋やコートを完備してスーパーに行っていたせいで、暑かったということもある。結構マスクはそれ自体の暖気である(?)。眼鏡で目からの感染も防いでいたので、北の大地が鬱陶しいほど暑苦しくもあった。

 しかしいったん空港に行けば、人はおらず、あまり、そして飛行機は30人いたのかというくらいの人数で飛んで帰ってきた。都心から降下するのに初めて遭遇したので、飛行機から自分の勤め先なんかもうっすら見えたのが、びっくりしたが、いずれにしても昨日、帰ってきたことで、かろうじて非国民の誹りをこうむらずに済んでいるかもしれない(こうむったというべきかもしれない。こうむらないと言い張るつもりもないが)。

 出仕先が完全閉鎖されたので今日から自宅待機がまた続く。自宅待機と自粛。緊急事態宣言は要は(自発的)自粛(自粛という言葉そのものに自発性は隠れているが)の強制である。やる気を起こせ、という教師的言説のパラドックスであるね。法的に強制した英米その他が偉いかのようなニュースが昨日から流れているが、日本の方があきらかに民主的かつ自由主義的である。

 つまり、日本が知らぬ間に、他の先進国は中国のような後進国全体主義を常識化していたといことであろう。その点から世界標準でないと批判されても、どっちが先の大戦で勝ったんだ?といいたくなる。世の中の趨勢というものは、またそれに従うべきだということは、実に不愉快なものなのである。

 まとまりのないものになったが、いつも通りだし、昨日届いていたペリコーリのチェロソナタもそろそろ終盤である。

 朝9時。