panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

この環境で何十年もやってきたとは

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  点数をつける仕事のしあげに職場にやってきた。そして今日は扇風機持参だ。

 この高価な扇風機には「熱中症対策」というボタンがある。押してみると、赤く「警戒」という文字が輝く。他には、注意と安全という項目がある。

 何度押しても警戒になる。そして急に風量は全開になり、ものすごい風が吹き荒れる。おいおい、この部屋には冷房もあるんだがなあ、と扇風機に語りかけるポキ。

 そもそも最近、友人が少ないことに気づいて、話の能力が落ちているのではないかと疑惑の念がわきはじめているので、なんにでもまずは語りかけを励行しているのだ。扇風機も例外ではない。その扇風機がこの全出力満開で風を送ってくる。

 え?この部屋はそんな危険状態なのか。漫然と本なんか読んでる果てに、ポキは気づかずに熱中症になってしまい、帰らぬ人となるのか。うーん。

 たしかに最近でもないが、ここ何年か、帰宅時の車の中で、頭痛がしたり、気分が悪いことが少なくない。よくしゃべった後とか、一日中この部屋にいた後とかが傾向としてそういう現象と相関している。

 ということは、もしかしてこの圧倒的に無能なこの冷房が、私ことポキを熱中症の瀬戸際に追い込んでいたのかもしれない。うーん。

 しゃべりすぎて脳に酸素がまわらないと思うことはよくあったが、もしかしてそれに相乗して、この熱気的な部屋の状況が、私の寿命を縮めていたのか。

 そういう部屋で数十年仕事をしてきたわけか。実質上、日中の大工のようなもんだったんだな、ポキは。ある意味、そう思うとある種の安堵もある。一人冷房ききまくった環境でぼんやり本を読んでいたという罪悪感をもたなくていいからである。

 この危機一髪的環境が実は、ポキの回顧的精神に対して肯定的影響をもつとは。ま、複雑なのだ、人生を考えるということは。・・・・しかし云っておくが、北海道の冬はいいねなんてものではない。震えるほど、震える、、、?。